あきらにめがない

小川糸さんの「おっぱいの森」を読んだ。2度目。

タイトルと内容のインパクトが強かったけれど今回は、

その2つ以外で強くひっかかった。

「あきらめないだんなさん」。

どうやら私の「相手に求めること」の一番上らへんにあるらしい。

 

村上春樹ねじまき鳥クロニクルをやはり2度目に読んだ時も、

壮大な話の展開の中で、ひたすらあきらめない地味なだんなさんが、

ヒーローになった。

 

愚直に何かや誰かをあきらめない人は、

社会的にとか異性の魅力としては評価が低くなりがちだけれど、

結婚相手としては。助かることが多いと思うのです。

 

母は私をあきらめた。大学の時の親友もわたしをあきらめた。

私がめんどうくさい人だから。

 

ちゃんと付き合った男性は40年間いなかった。

時々自分自身もあきらめそうになったけど、底まで落ちては生き延びた。

 

生まれて44年目に出会った今のだんなさんは、

年齢収入外見社会適応力その他、けっこう危うい(笑)。

けれど6年たってわかる。大正解だった。私をあきらめなかった。

私のめんどうくささをmax出しても彼の「好き」がギリギリ勝った。

もうそれだけで、生きる意味になる。

 

自分のことをあきらめない人が、自分以外でもう一人いると、

たいていの人は生き延びられると思うのです。