スルー力
今まで、貴重だったはずのことをたくさんスルーしてきた。
そもそも学校というのは、貴重なものをてんこ盛りに並べて
ワークショップを経験させる場所だ。
地球や体の仕組みのすごさも消費税の計算の仕方も
おっさんたちが国会で何してるのかも絵や音楽の傑作も全部、とりそろえられてた。
けど、プレゼンの下手なファシリテーター(先生)も多いため、
ほとんどがスルーされたり嫌われたりする。
そして大人になって、高いお金を払っても講座を受けに行くのだ。
英語とか家庭科とか体育とか。
個人的に、スルーして残念だったのは家庭科と美術と理科と社会。
ブラウスを縫う時に袖を縫ってしまい腕が出せなくなったことから
家庭科=苦手、になったけど最近、布の何かが作りたい願望が生まれている。
ひっくり返せるか?
音楽の授業は楽しいと思わなかったし歌の試験なんてげっそりだったけど
今、人前で歌っているから挽回成功。
算数は、小学校からつまずいたまま人生を終えそうだけどまあいいや。
スルーすればいいことにひっかかりがちだった。
人の言葉、視線、誰かの・社会のあり方その他。
しつこいとかめんどくさいと、自分でも思った。
あれ、スルーって、便利な能力でもあるかも
苦手な授業みたいに、その時だけ居合わせて、あとは心からさよなら。