なまはげなんかこわくない
山崎ナオコーラ「趣味で腹いっぱい」を読む。2度続けて。さらにinoにその内容をアツく語っていたら、思いがけない方向に話が旅した。
まじめに働いて家計を支えるだんなさんと、そのお金で屈託なく趣味を極めていく妻の話。
今朝、1ヶ月に一度の「モヤモヤ」が来た。
仕事して生活費出して料理洗濯掃除して・・・る私と
好きな音楽だけして「お腹すいた」「春雨スープ食べたい」「甘いものは?」
と言ってくるino。
むしろこれを何とも思わず、かわいいかわいい大好き大好き
と月に30日言ってる私がおかしいのかもしれないけど。
この小説の中の夫婦と自分たちが重なった。
私はinoに働いてお金を稼いでほしいか? いや、別に。
私は仕事と家事が嫌いか? いや、別に。
今の生活は成り立っているか? はい。
幸せ? うん!
・・・終了。
月に一度の「モヤモヤ」は、常識なまはげ、かもしれん。
「常識はずれはいねぇが?」怖い顔で見回りに来る。
我が家がひっかかり
すみません、と言ってしまうと、パラダイスがあばら家に変わる。
うるさい、うちはこれが常識なの、とほうき持って追っ払うと
かわいくて大好きな男の子が戻ってくるので頬ずりする。
この小説の奥さんには、常識なまはげの声が聞こえない。
パラダイスにしか住まない。そういう性質。
そういう性質を、後天的に身につけようとしている見習いの私。
音楽活動について言えば。
inoはプロで毎日練習していて、私にとって音楽は趣味。
そんな二人がユニットを組んでいるから、inoは時々モヤモヤする。
inoは、稼がないけど二人で生活したい。
私はプロ意識ないけど、二人で音楽したい。
非常識ばんざい。